日々の雑考
2005.01.05 チャングムの誓い

 バスをチャーターしての見学会の際、帰路で全員が見学先の施設や説明について、1人3分位の感想を述べることを常としている。全員が、同じ施設を見学し、同じ説明を聞いているが、感想の中身は十人十色どころか30人30色になる。見学の際に学んだことよりも、岐路のバスの中での感想を聞く方がより多く学ぶのが常である。各人の人生経験や、専門分野の違い・興味の違いにより、見る視点が多彩であることが明らかになり、参加者の個性を知る貴重な機会になる。

 テレビのBS放送を契約していない我が家では、1年遅れでチャングムの誓いを見ている。冬のソナタに続く、韓国や日本での人気番組にふさわしい興味あふれる作品である。全ストーリーの5分の1の段階では感想を述べる段階ではないが、視聴者がどのような視点で見ているかが気になるところである。

 ?苦境に耐え、勇気・希望・知恵を与える韓国版「おしん」

 ?自らの青春時代を思い出させる作品

 ?日本文化との共通点・違いに興味

 ?現代社会と重ね合わせて見る競争社会

 NHKのホームページから読み取れる、視聴者の視点である。「おしん」の名は見当たらなかったが、心情は同じではないだろうか。予想外なのが宮廷料理に触れられていないことである。

 ところでお前の関心は? 武人が支配する封建国家の歴史がなかった(韓国併合への道 呉 善花著)、李朝時代の朝鮮半島の武人の姿を見出すことにある。高級官僚である両班(ヤンパン)を構成する、文官(文班)と武官(武班)を、文章でなく視覚的に記憶にとどめることである。元の侵攻に苦しめられた後の時代にもかかわらず、極端な文治主義が支配した時代背景は何か?全軍の総司令官のみならず地方司令官まで文官が就任し、武官を貴族化弱体化した極端なシビリアン・コントロールに、19世紀末の帝国主義時代の翻弄された朝鮮半島の源流があるのではないだろうか。

2004.09.25 冬のソナタ

東京都港区赤坂に勤務のころ、事務所から5分の所に国際交流基金があり、国際理解と国際交流を促進するための連続講座や映画祭が企画され、アフターファイブによく通ったものである。特に記憶に残ったものは、「インドネシア理解講座」、「北欧映画祭」、「モンゴル映画祭」などである。

 「インドネシア理解講座」は、スハルト政権崩壊の過程と同時進行で行われ、講座終了の1週間後に政権が崩壊した。「北欧映画祭」では、ノルウェー女性歌手「セシリア」の生の歌声に感激し、その場でCDを購入した。「ヴァイウォレット19」は、思い出の名曲である。セシリアの新レーベルを入手できないのが残念である。

 「モンゴル映画祭」では、モンゴルの歴史の栄光を再現した、大草原でのスペクタクルは今も脳裏に刻まれている。映画を深く理解するために、文化的・歴史的背景を知ることが必要と、「モンゴル史」まで読みふけったものである。

 「韓国映画祭」も繰り返し開催されたが、足を運びことがなかった。それから7〜8年経過して「冬のソナタ」に出会った。6月のテニス合宿で話題となり、「冬のソナタが好きな女々しい男性は嫌い!」(女性)、「冬のソナタが嫌いな人は、淡い青春の思い出を持たないまま成人したかわいそうな人!」(男性)など侃侃諤諤。

 出生の秘密と運命の運命に翻弄される筋書きに、ギリシャ悲劇が脳裏に浮かび、韓国版ギリシャ悲劇かと先を読んだが、見事にかわされてしまった。喜びと悲しみを織成すストーリーは、初恋の貫徹で幕を閉じるハッピーエンド。やはり韓国映画である。



2004.07.01 紺屋の白袴

  「紺屋の白袴」とは、「他人の白衣を紺染にする仕事に追われている紺屋が、自分は白い袴のまま」の矛盾を指摘している。他人のことは良く気付くが、自分のことはさっぱりお留守番の例えである。 仕事柄、あるべき方向性と比較して、現状の問題点の抽出と改善の方向を考えてしまう、お節介な性格に陥る自分を見つめて、気が滅入ることもしばしばである。

 そのようなテーマの1つが、「ホームページ」である。企業であれ個人であれ、ホームページは世界に開かれた「事業の窓」である。積極的に売り込むにせよ、飛込みを待つにせよ、ホームページで自分(自社)の存在を明らかにし、自分(自社)の主張を知らしめることができる。

  講演・研修・執筆に際して、ホームページの必要性に触れることが多い。「ホームページとメーリングリストの組合せで、クライアントとのコミュニケーションをはかりましょう」と。しかし、常に予防線をはってきた。「ところで、先生はホームページをお持ちですか?」の質問を避けることである。

  この度、中小企業診断士の榊原健男さんのご協力を得て、納得のゆくホームページが完成した。「その質問を待っていました! 是非ホームページにご訪問を!」と言える状態にようやくたどりついた。

 しかし、悩みは尽きないのが人生の面白みでもある。継続的にコンテンツを提供できますか? 満足の行くコスト・パフォーマンスを達成できましたか? 先のことはあまり気にしないで、「ケセラセラ」で行きましょう。